あのときの私は、もう何も信じられなくなっていました。

彼の言葉も、態度も、
全部が曖昧に見えてしまって、
どこまでが本当なのか分からなくて。
「嫌われてるのかもしれない」
その考えが、頭から離れなくて、
何をしていても、ずっと心の奥に居座っていました。
連絡が来ても素直に喜べなくて、
少し間が空くだけで、
「やっぱりもうダメなんだ」と思ってしまう。
そんな自分にも疲れていました。
本当は、
ただ安心したかっただけなのに。
でも、その安心をどこで手に入れればいいのか、
もうわからなくて。
限界だと思って、電話をかけました。
最初は、正直半信半疑でした。
どうせまた、はっきりしない答えを言われるんだろうって。
でも、先生の声を聞いた瞬間、
少しだけ張りつめていた気持ちが緩んだ気がしました。
状況を話し終えたあと、
少しの沈黙があって。
その時間が、やけに長く感じて、
心臓の音だけがやけに大きく響いていました。
ドクン、ドクン、と。
そして、先生が静かに言ったんです。
「この人、あなたのこと、ちゃんと好きですよ」
その一言で、
時間が止まったみたいになりました。
頭の中が真っ白になって、
一瞬、意味が理解できなくて。
でも、ゆっくりとその言葉が染み込んできたとき、
胸の奥にあった固いものが、
一気にほどけた気がしたんです。
気づいたら、涙が出ていました。
悲しいからじゃなくて、
安心したから。
ああ、私、
ずっと怖かったんだって。

嫌われているかもしれないって、
ずっと一人で思い込んで、
勝手に苦しくなっていただけだったんだって。
先生は続けて、
彼の性格や状況を話してくれて、
どれも思い当たることばかりで。
そのたびに、
自分の中の不安が少しずつほどけていきました。
「焦らなくて大丈夫ですよ」
その言葉が、
静かに胸に残りました。
電話を切ったあと、
部屋の静けさは変わらないのに、
自分の中だけが少し違っていました。
あれだけ重かった気持ちが、
少しだけ軽くなっていて、
ちゃんと呼吸ができる。

それだけで、
こんなにも救われるなんて思っていませんでした。
不安が全部なくなったわけじゃない。
それでも、
「大丈夫かもしれない」と思えたことが、
今の私には、何よりの救いでした。
真美「彼に嫌われていない」
そう信じられるなら、占いいいね。








