
――もしもし、先生。
はい、夜分遅くにすみません。声、震えてますか。自分では分からなくて。
……いえ、誰にも話せなくて。友だちにも、家族にも。だから、先生ならいいかなって。
電話を切ったら、また元の顔に戻れる気がして。
彼のことです。
職場の人で、最近よく話すようになって。最初は仕事の相談だけだったんです。本当に。それが、気づいたら雑談が増えて、笑う回数も増えて。先生、彼自身の笑顔も増えてきたんです。
それを見るたびに、私、少し誇らしくなってしまって。
でも今日、知りました。既婚だって。
頭では「そうだよね」って思ったのに、心が全然ついてこなくて。
電話口で先生に話してる今も、胸の奥がぐちゃぐちゃです。
期待してはいけないって、分かってました。
でも、優しさって、どうしてあんなに紛らわしいんでしょう。
誰にでも向けられるものだって理解していても、「私にだけ」って錯覚してしまう瞬間があって……そのたびに、自分が嫌になります。

不倫はしたくありません。
壊したいわけでも、奪いたいわけでもない。
ただ、寂しかっただけなんです。
誰かに必要とされている気がして、少しだけ救われてしまった。
先生、私、この気持ちをどう扱えばいいですか。
忘れたほうがいいのか、
なかったことにしたほうがいいのか。
それとも、ちゃんと痛んでから手放したほうがいいのか。

強くなりたいわけじゃないんです。
ただ、明日も普通に出勤できる心でいたい。
彼の笑顔を見て、ちゃんと「よかったね」って思える自分に戻りたい。
……はい。
先生の声、落ち着きます。
大丈夫って言ってもらえるだけで、少し息ができました。
今夜は、答えが出なくてもいいですよね。
電話を切ったら、泣いてもいいですよね。
明日の私に、少しだけ余白を残すために。
ありがとうございました。
また、心が追いつかなくなったら、電話してもいいですか。

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