
――先生と話して、ちょっとだけ目が覚めた。
目次
実らない恋は苦しい・・・・・・
彼のことを好きになったのは、きっと偶然じゃなかった。
誰よりも優しくて、困っている人を放っておけなくて。
そんな人に惹かれるのは、当たり前だったと思う。
だけど彼には、家族がいる。
奥さんと子どもを大切にして、休日まで予定を合わせて出かける。
その話をする彼は、眩しいくらい楽しそうで。
そのたびに、胸がぎゅっと苦しくなった。
「どうして私じゃないんだろう」
そんな風に思ってしまう自分が嫌で、眠れない夜が続いた。
気づけば、スマホの画面に映っていたのは「電話占い」の文字。
半信半疑でかけたその先で出会った先生の声は、
驚くほどあたたかくて、涙があふれそうになった。
「彼は誠実だからこそ、家族を大切にしているの。
それは悪いことじゃない。あなたの気持ちも、間違いじゃないのよ」
その言葉に、心が少しだけ軽くなった。
ずっと誰にも言えなかった気持ちを、やっと受け止めてもらえた気がして。
「恋をしたことで苦しんだあなたは、それだけ真剣に人を想えたってこと。
その想いを、自分を責める理由にしないで。
――あなたも、愛されていい存在なんだから」
ああ、そうか。
私は彼の愛が欲しかったんじゃない。
自分を信じられない心を、認めてほしかったんだ。
電話を切ったあと、涙で目が腫れていたけれど。
カーテンの隙間から差し込む朝の光が、いつもよりやさしく感じた。
「先生と話して、ちょっとだけ目が覚めた」
そう思えた夜が、私にとっての小さな青春の1ページ。
きっとこれからも忘れられない、大切な思い出になるんだと思う。

自分を信じられない心は自分を苦しめる。
占い師の先生に胸の内を話しませんか?
あわせて読みたい



不倫の相談が得意なタイプが違う先生を2人選びました!※既婚者との恋が切ないきもちをどうにかしてくれ… もう十分あなたは苦しんだ!既婚者への恋心を抑える日々を変えていきませんか? ねぇ既婚者との恋、とてつもなく幸せだけど辛いですよね? 「別れる?」「あきらめる?…